最終更新日 2022/03/21
古着好きな人なら一度は耳にしたことがある「リバースウィーブ」。リバースウィーブとは、Championの名作でスウェットシャツを指します。
「Reverse Weave」(リバースウィーブ) とタグに書かれたChampionのスウェットは1934年に登場した以来、世界中で愛されるスウェットシャツとなりました。
そこで本記事では、Championのリバースウィーブとは何なのか、愛される理由、デザインやタグの種類などを解説します。
Championのリバースウィーブは「キング・オブ・スウェット」と呼ばれたほどの名作なので、古着好きな方や新しいスウェットが欲しい方は是非ご一読ください。
目次
Champion リバースウィーブの3つの特徴
- 縮みにくい
- サイトリブで着心地抜群
- 生地に厚みがある
Championのリバースウィーブは主に3つの特徴があります。3つの特徴は上記の通りです。
Championのリバースウィーブは縮みにくく、着心地が良いという特徴があります。大きめのサイズ感で着たい人おすすめです。
各項目については以下にて詳しく解説します。
1.縦にも横にも縮みにくい
Championのリバースウィーブは縦にも横にも縮みにくいという特徴があります。
リバースウィーブはスウェットが縦方向の縮みを軽減するために、本来縦方向に使われている生地を横方向に使っています。そのため本来縦方向のはずが横方向に編まれているため「リバースウィーブ」という名が付けられています。
2.サイドリブで着心地抜群
Championのリバースウィーブには、両脇の下にリブがあしらわれているため、横縮みにも対応しています。これにより動きやすさが向上して、着心地の良さにつながっています。
Championのリブ「フラットシーマ」
このリブは「フラットシーマ」と名付けられています。フラットシーマとは、フラットな縫い目を4本の針で行うというもので、着用時の動きを邪魔をしない着心地をじつげんした技術です。
3.厚みのある生地
Championのリバースウィーブの生地は厚みがあります。
リバースウィーブは元々トレーニングウェアとして開発されていたため、頑丈さと動きやすさが追求されています。
そのため生地に厚みがあり、着心地の良いリバースウィーブという名作が生まれました。
Champion リバースウィーブ4つのデザイン
Championのリバースウィーブには様々なデザインがあります。本項では、リバースウィーブのメインデザインとなる4つのデザインを紹介します。
リバースウィーブを購入を検討しているが、デザイン選びで迷っている人は参考にしてみてください。
1.カレッジプリント

リバースウィーブにはカレッジプリントというデザインがあります。
カレッジプリントとは、海外の大学名がプリントされているデザインです。具体的には「MICHIGAN STATE」「NOTREDAME」「MESSIAH COLLEGE」などの様々なデザインがあります。
カレッジプリントの起源は、1924年にミシガン大学がChampionのスウェットシャツを採用したことです。
2.3連プリント

Championのリバースウィーブには「3連プリント」と呼ばれるデザインがあります。
3連プリントのデザインは、3種類のロゴがプリントされているスウェットトレーナーを指します。
3.ワンポイントロゴ

次に紹介するリバースウィーブは「ワンポイントロゴ」と呼ばれるデザインです。ワンポイントロゴとは左胸にChampionのロゴがあしらわれているデザインです。
別名「目あり」とも呼ばれていて、Championのスウェットシャツといえばこちらのデザインを想像する人も多いでしょう。
ワンポイントロゴは現在でも愛されていて、古着でも新品でも購入可能です。
4.目無し

最後に紹介するリバースウィーブは「目無し」というデザインです。
目ありに対して目無しとはその名の通りChampionロゴもない無地のデザインです。シンプルなデザインを好む人に人気で、希少価値が高いとされています。
Champion リバースウィーブのタグ
古着が好きな人はタグをみる人もいると思います。タグを見ることで年代や素材がわかるからです。
そこで本項では、Champion リバースウィーブのタグについて解説します。
単色タグ

1つ目のタグは「単色タグ」です。
単色タグとはその名の通り1色で表記されているタグです。表記色は様々で赤・青・黄・緑・焦茶などです。
年代や素材は以下の通りです。
前期型 | 後期型 | |
---|---|---|
年代 | 1970〜1976年頃 | 1976〜1981年頃 |
素材 | コットン90%/ポリエステル10% | コットン90%/アクリル10% |
年代によって素材が違うのがわかります。
1970〜1976年頃の単色タグでは、コットン90%・ポリエステル10%使用されていて、1976〜1981年頃の単色タグでは、ポリエステルの代わりにアクリルが使われています。
アクリルは保温性が高いとされていて、ポリエステルは強度が高く縮みにくいとされています。
トリコタグ

次に紹介するタグは「トリコタグ」です。
トリコタグとは、1980年頃より採用されたタグです。トリコロールカラーで印字されていることからトリコタグと呼ばれていると考えられています。
トリコロールカラーとはフランス国旗の青・白・赤の配色のことを指し、トリコロールとはフランス語で「三色の、三色旗」を意味します。
トリコロールカラーのタグは現行のリバースウィーブでも採用されているため、目にしたことがある人もいると思いますが、通称「トリコタグ」は1980年頃のタグのみを指します。
トリコタグの年代と素材は以下の通りです。
前期型 | 中期型 | 後期型 | |
---|---|---|---|
年代 | 1981〜1983年頃 | 1983〜1985年頃 | 1985〜1990年頃 |
素材 | コットン82%/アクリル12%/レーヨン6% | コットン90%/アクリル10% | コットン89%/アクリル8%/レーヨン3% |
トリコタグのリバースウィーブは、コットンとアクリルのみならずレーヨンが使用されています。単色タグのリバースウィーブで使用されていたポリエステルは使用されていません。
レーヨンは、シルクのような光沢があり肌触りが良く、通気性・吸湿性に優れているという特徴があります。
刺繍タグ

最後に紹介するのは「刺繍タグ」です。
刺繍タグとは、トリコタグと同じくトリコカラーで印字されているタグでロゴの刺繍があしらわれているタグです。
タグの形も縦長になっていて、1990年頃から採用されています。
年代と素材は以下の通りです。
前期型 | 後期型 | |
---|---|---|
年代 | 1990年代前半頃 | 1990年代後半頃 |
素材 | コットン89%/アクリル8%/レーヨン3% | コットン90%/アクリル10% |
1990年代前半ごろのリバースウィーブには、レーヨンが使用されています。1990年代後半のリバースウィーブはコットンとアクリルのみとなっています。
また、刺繍タグは1990年代後半頃のリバースウィーブからUSA製からメキシコ製に切り替わります。
USA製を求める人は、1990年代前半までに生産されたリバースウィーブを選ぶと良いでしょう。
Champion リバースウィーブは新品でも買える
今回は、Championの人気商品リバースウィーブのデザインの特徴やタグの見分け方を紹介しました。
リバースウィーブの特徴を以下にておさらいしましょう。
- 縮みにくい
- サイトリブで着心地抜群
- 生地に厚みがある
Championのリバースウィーブは縮みにくく、着心地が良いという特徴があります。さらに生地に厚みがあるため、強度もあるため縮まずに長持ちするスウェットシャツです。
また、古着で人気のリバースウィーブは現行のChampionでも販売されています。
長い間人気のリバースウィーブの最新モデルや古着に抵抗がある人は、新品でリバースウィーブをゲットしましょう。
古着好きな人はデザインやタグの特徴をしっかり理解して、リバースウィーブを探してみてください。